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新型コロナウイルス感染症ストレス対策好事例 インタビュー

Higashino Atsushi
東野 敦 さん
江崎グリコ株式会社 グループ人事部 人財・組織開発グループ兼海外人事グループ グループ長
INTERVIEW
テレワーク時代のコミュニケーション環境を整備
コミュニケーションに必要な情報の不足
―今回のコロナ感染症感染防止策として、御社ではどのようなことに取り組まれていますか。
 当社では、2月中旬から原則出張禁止とし、上海の工場の稼働を停止した3/20から工場を除いて全社で出社禁止し、テレワークに移行しました。食品を扱う会社として感染防止には細心の注意を払っています。

―いち早く感染防止策を講じてこられたのですね。
 全社一斉テレワークを開始して1ヶ月以上経過しましたが、働きやすさはいかがでしょう。 良いことも多いですが、疲労の問題はあります。会議、部下の報連相など、時間の隙間がなくなりがちですし、メールの量も増えました。双方の顔を見ながらとなると、気も使います。コミュニケーションに必要な、相手の表情や身体の些細な動きといった情報が欠けていることも原因の一つと感じます。 また、既に関係のできている人とはオンラインでも仕事ができますが、新しい人との人間関係構築ができないのが一番の課題だと思っています。やりとりがあっても、手の動きや足の組み方、ちょっとした反応など情報が欠けているから、心の中が見えない。また、場所や状況といったシチュエーション情報も少ないため、どれだけ相手に印象を残せるかが、大切になってきます。これは営業のような新規の関係性を作っていくことが仕事となっている部門でも課題となっています。 ミーティングでも、世間話は減り、用件から入ってしまう。画面で資料共有をしていると相手の反応も見えません。

雑談できる場を設定し双方の努力を促す
―対策を教えてください。
 廊下で偶然会って話をするといった機会がなく、意識的に相手にアクセスしないとコミュニケーションが始まらないので、情報共有には気を配っています。対策として特に要件がなくても雑談ができるよう、2日に1回、「東野タイム」を用意しています。1時間ほどオンラインのミーティングルームを開けておくのですが、結構集まりますし、ちょっとした情報も入ります。 オンラインでうまく仕事をしていくためには双方努力しないといけないと思います。用件から入らずに、今ちょっと疲れてるんだよね、など心の内を出すこと。受け身にならないこと。自分のことを発信すること、言葉を発すること、こういったことはルール化して毎回伝えています。 新人研修もオンラインで行いましたが、感情を吐露し会う時間を取るようにしました。休憩の時間も3人ずつブレイクアウトルームに入れて、雑談ができるようにしたり。あと新人とは4人ごとに飲み会を行いました。相当大変でしたが、全員と正面から顔を向き合わせるのは、対面での飲み会ではないことでしたし、盛り上がりました。 部内では、フリーアドレス対策として昨年から「癒しのコミュニケーション」が続いています。毎朝ひとつお題を出して、それに部長含めてみんなが答える。「無人島に一つ持っていくなら何を持っていくか?」「今の幸せは何?」とか、お互いにお題を出し合って、答えることで、個性を出し会えることもいい点です。

会社からはWifi貸出やweb飲み会への補助も
 会社としては、例年研修後に設置していたメンターを研修前から設置し、新人が担当のメンターにメール相談できるようにしています。ここでも世間話を推奨しています。 また、ユニークな取り組みだと思うのですが、夜のweb飲み会に補助をつけています。 会社貸与のPCがあるため個人のPCを持っていない社員も多いのですが、夜のweb飲み会でも会社の貸与PCを使用することを許可したり、wifiの貸し出しも行っています。

チームビルディング、ジョブディスクリプションとフィードバックが益々重要に
―今後、従業員が健康に働くためにどのような点を重視していきますか。
 今回のことで、チームビルディングの大切さを痛感しています。今後コミュニケーション構築が益々大きな課題となると考えます。テレワークでは、横の連携でヒューマンエラーが起こりやすい。チームの連携が大切です。 終息後、これまで通りの働き方に戻るとは思えません。日本企業は役割を明確にしてこなかったわけですが、このテレワーク時代に「気働き」なんてできません。ジョブディスクリプションをしっかり整備し、頻繁にフィードバックを行うことで、テレワークでも気持ちよく働けるよう環境の重要性が増していくと思います。対面がとても貴重な機会になると思います。

―ありがとうございました。 (2020年5月上旬、聞き手:小林由佳)





東野 敦 さん
Higashino Atsushi
浅井裕美 さん
Asai Yumi
白田千佳子さん
Shirata Chikako
江崎グリコ株式会社
グループ人事部
人財・組織開発グループ
兼海外人事
グループ グループ長
情報通信サービス企業
保健師
情報通信業 保健師
           
千葉県警察本部
新型コロナウイルス
感染症防止対策
プロジェクトチーム
木内麻由子 さん
Kiuchi Mayuko
星野寛子 さん
Hoshino Hiroko
お答え頂いたのは
佐久間 涼さん
保健師
EAPセンター長
精神保健福祉士
オムロンエキスパート
リンク 株式会社 
総務センタ
東日本エリア統括部 
保健師
           
加藤杏奈 さん
Kato Anna
永井典子 さん
Nagai Noriko
田中宣仁 さん
Tanaka Norihito
花王株式会社本社 
産業医
パーソルチャレンジ
株式会社
人事総務部
製造業
産業医
           
田中三加 さん
Tanaka Mika
高橋利果 さん
Takahashi Rika
小笠原 隆将 さん
Ogasawara Takayuki
製造業 
看護職
大東建託株式会社
保健師
三菱ふそうトラック・
バス株式会社 
人事本部 HR
マネジメント
サービス部 安全衛生
ヘルスケアセンター 
産業医